もっと書くための、心構えと行動習慣

「文章でのアウトプットを続けたい」「趣味で何かを発信したいけど、なかなか書けない」という悩みを持っている方が多いと思います。「書きたい思いはあるけど、書こうとするとなかなか思うように手が動かない」「ブログやSNSで継続的に発信したいけど、なぜかできない」という状態は、心がムズムズしてもどかしいですよね。

どうすれば、文章をもっと頻繁に書けるようになるのでしょうか。どう考えれば、もっとアウトプットを増やして、継続的に世の中に発信できるのでしょうか。もっと文章を書いて、発信するために、どんな心構えでいればいいか、行動習慣として何ができるかを少し整理してみました。

まずは心構えから、考えてみます。

心構え1:アウトカムではなくアウトプットに集中する

個人で文章を書く際に、大きな敵となるのは「書くこと、発信することへの恐怖」だと思っています。「どうせ書くなら、情報価値のある、役に立つ文章を書きたい」「私の書いた文章について『面白くない』『わかりにくい』と思われたら、どうしよう」と感じている方が多いでしょう。完璧を目指し、他人の評価を気にしてしまい、プレッシャーを感じてしまいます。結果として、アウトプットが億劫になる、書けなくなる、という悩みに苛まれます。

まずは「書くこと」自体に集中してはいかがでしょうか。「たくさんのいいねがほしい」「多くの人に読まれたい」「収益を書くときしたい」などの目標は大切ですが、結果に着目しすぎて、書けなくなってしまうと本末転倒です。結果や評価はとりあえず置いておいて、自分の「アウトプットの行為それ自体」に集中すれば、書き手が止まりにくくなるはずです。自分自身が情報を整理すること、自分自身が表現すること、その過程に達成感を覚えましょう。

心構え2:自分のためのメモとして、文章を書く

やはり外部に発信するからには、誰かに読んでもらい、心に響いてほしいです。一方で、「誰かに読まれて、もしくは読まれる前に、評価される」という風に意識するだけで、書いて発信することへのハードルが一気に上がってしまう場合もあるでしょう。人のために書こうすると、「ライティングのルールに従っているか」「わかりやすい情報設計になっているか」など、あれこれ細かく気にしてしまい、書くのが億劫になります。

自分のためのメモとして、文章を書く、アウトプットする、と考えると、少し気が楽になるのではないでしょうか。自分のメモの最初の読者は、自分自身です。未来の自分が読み、振り返るために、学んだことを簡単に整理して書く、感じたことを思うままに書き出す。「自分のためのメモ」と捉えて、完璧を目指さず、気軽に書けるのではないでしょうか。

心構え3:スモールステップで、少しずつでいい

書くって、怖いです。発信するって、勇気がいります。例えば、慣れていないのに突然「舞台の上に立って、みんなの前で、踊ってほしい、歌ってほしい」「同僚や上司の前で英語でプレゼンテーションをしてほしい」などと頼まれれば、誰だって震え上がります(少なくとも、僕は怖くて体調を崩すと思います)。

最初は小さい目標でいいと思います。例えば、「自分のノートに一行書く」「非公開のSNSアカウントに、140文字でアウトプットする」でも全く問題ありません。公開せずに、誰にも見られない前提で書いてみて、「何となく発信してもいいかも」と思ったら、ブログやSNSで公開すればいいと思います。量に関しても、「1000文字、2000文字書かないと」と思わず、メモみたいに一行書けたらな、それで十分だと思います。そうやって、少しずつ量や質を高めていけばいいです。

次に、簡単な行動習慣を3つ紹介します。

行動習慣1:メモ魔になる

「メモをひたすら取る」という癖付けができると、大きく変わると思います。「こんなことがあったから書こう」「こんなことを感じたから書こう」とその場で思い付いても、メモを残さなければ絶対に忘れてしまいます。「面白いことが起きたときに、すぐにスマホを取り出してメモを取る」「心が動いたときに、すぐにノートを取り出して書き出す」という習慣が大切です。仕事などで拘束されていて難しい場合もあると思いますが、「メモを取ろう」という意識付けからスタートしましょう。

行動習慣2:書く時間を決める

「アイディアが降りてきたら、書き始めよう」では、なかなか書けないというのが、僕の所感です。しかし、(「何も思い付かないなぁ」と思っていても、)無理やり書き始めると、「あれ意外と出てくるものだな」といつも驚きます。

つまり、書く時間や頻度を決めておくのです。決めておくと、それに合わせて勝手に材料を集め始めます。もしくは、書く時間になったら無理やり絞り出そうとします。「思い付いたら書こう」ではなく、「書くから思い付く」と考えてみましょう。その考えの具体化が「書く時間をあらかじめ設定しておく」です。

行動習慣3:インプットを増やす(湧き出てくるのを待つ)

先ほど「メモをたくさん取ろう」という話をしましたが、一方で、本当に何から何までメモを取っている暇はありません。しかし、メモを取らずとも、日々生活をして、インプットをしていると、心の中に気付きや感情が積もっていくはずです。

つまり、メモというアウトプットを増やすのも重要ですが、同時にインプットを増やせば、自然に書きたいものが湧き出てくるとも、僕は思っています。日々観察し、日々考えていると、(メモを取らなくても)机に座って手を動かし始めれば、伝えたいこと、書きたいことが湧き出てくるのも事実だと思います。インプットを増やし、湧き出てくるのを待つ、というのも一つの戦略だと思います。

さいごに:書くのって、難しい

僕は、上記の心構えを意識し、行動習慣を実践して、書いて、発信する量・頻度が増えました。しかし、やはり書くのって簡単ではないなと思います。必死に考えて、必死にあれこれ材料を集め、うんうんと悩んで書く、というのが「書く」という活動だなと日々思います。

「みんなどうやって書いているんだろう、なんであんな簡単に書けるんだろう」と思うときもありますが、おそらく皆さん「書くって難しいな」「どうすればいんだろう」って結構悩んでいるはずです。つまり、「書く行為」「発信する行為」自体に難しさが内在しているので、「書けないなぁ」と悲観する必要もないなと、最近は感じます。

「書くって、難しい」という前提を理解しながら、「書く」「発信する」という活動に、より楽しく、気軽に臨んでいきましょう。

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